引菓子とは、披露宴の列席者に引出物と一緒に持ち帰ってもらうお菓子のことをいいます。引くという言葉には「配る」や「送る」という意味があります。引菓子は披露宴のお膳のお裾分けといった意味があり、列席者が帰宅後、家族と分かち合うためのお土産でもあります。通常は、引き出物は親から、引き菓子は当人から贈るという解釈がされているようです。
引菓子は夫婦には合わせて一組で構いません。引菓子には日持ちも良いもので、1,000〜1,500円程度のものが用いられます。和菓子でも洋菓子でもどちらでも構いません。和菓子の場合は上用饅頭や松竹梅などの縁起物を模った干菓子(らくがん)などが、洋菓子の場合はバウムクーヘンやフルーツケーキ、焼菓子などが一般的ですが、最近では、有名店の焼菓子や新婦の手作り菓子などを引き菓子とするようなケースも増えています。また、沖縄の伝統的なお菓子「ちんすこう」なども喜ばれているようです。ちなみに皇室の結婚式では、伝統的にボンボニエールに金平糖を入れたものが引菓子として用いられます。
そもそもは、主に白木で作った縁高、角切り、折りなどに3個・5個・7個といった数の蒸した菓子・干菓子・生菓子を入れたもののことを引菓子といいました。
また、とりわけ「引く」は「長引く」など、これから末永く続いていくイメージを表現した言葉でもあり、縁起の良い名前とされています。 |