引出結納(ひきでゆいのう)とは、東海地方三河地区や九州地方で行われる結納返しのことをいいます。
新郎側から頂いた結納品は、紅白の包みを松葉色の包みに改めて引出結納を納めます。これを「色替え」といいます。目録や熨斗・末広などの結納返しの品は新たに用意しますが、水引・箱・風呂敷・白木台などは再利用します。通常、結納金の返礼金は、袴料として頂いた結納金の金額の一割を、酒肴料は頂いた酒肴料と半額もしくは同額をお返しします。また、結納金のお返しとして、新郎に背広や時計といった結婚記念品を贈るケースもあります。
東海地区では、通常は「荷送り」と呼ばれる道具納めの日に行います。荷送りは家財道具などを女性側が新居へ運び入れることで、婚礼の荷物を飾り付けしたトラックに載せて挙式の2〜3週間前の吉日の午前中に行います。その際に、新郎本人への土産として結婚記念品を、御家族への土産として身の回りのものを、御先祖へのお土産として線香などを持参します。最近では結納と同時に引出結納を済ましてしまうケースも増えてきています。
九州では元々結納返しの習慣はありませんでしたが、最近では引出結納を行うケースが増えてきています。引出結納は、結納当日に行うことが多く、現金を返すよりも結婚記念品を贈るケースが多いようです。 |