| モアレ(moire)とはフランス語で干渉縞・波紋という意味を表します。布地に表れる波型の模様のことで、水模様あるいは杢目(もくめ)模様といいます。なぜモアレが発生するのでしょうか。その原因としては、まず劣悪な保存状態が挙げられます。生地をたくさん重ねすぎて圧迫してしまったり、水分を含んだ状態の生地を強く巻き取ったりすることで、繊維に不規則性が生じてしまうのです。このようにすることで生地の均一性を損ない、生地表面に凹凸ができるので、見る角度によってさまざまな光を干渉するのです。望ましくないものでもありますが、あえて意図的に美しい杢目模様を織り出す場合もあります。意図的にモアレを発生させるような加工をモアレ加工といいます。畝があり、密度が違ういろんな織物を表地と裏地で角度を変えて重ね合わせたり、ローラーでプレスすることで波形をつけたりしてモアレ加工を行います。タフタやシルクなどのモアレ生地はウェディングドレスによく用いられます。モアレという言葉は、アラビア語・ペルシャ語の「mukhayyar」が語源とされています。アンゴラ羊の毛織物製衣服を意味しています。その後英語やフランス語で様々な語形変化をくりかえし、フランス語の形容詞「moire」が派生したといわれています。 |