テンションセッティングとは、ダイヤモンドを地金の張力を利用して留めるセッティング方法のことをいいます。テンションとは張力の意味です。枠に切れ込みを入れ、宝石の下部側面に溝を掘り、左右2ヶ所で宝石を挟んだデザインになります。爪などの台座がなく地金だけで留めているために、まるで宝石が空中に浮いているかのように見えます。
セッティング部分は鏡面仕上げとなっていて、ダイヤモンドの輝きが反射することによりいっそう輝きが増します。また、宝石を留める爪がないことで、あらゆる角度から光を集めることができるので、ダイヤモンドの美しさを十分に発揮することができます。
テンションセッティングは、Walter Wittekによって1979年にデザインされニーシング社より発表されました。ニーシング社の名を一躍有名にしたこのテンションセッティングのことを、ニーシングリングとも呼びます。ドイツの造形芸術学校のバウハウスの理念を継承し、技術と美術との融合を図ったデザインであり、2001年には美術品として認証され、世界中の複数の美術館に展示されています。現在では、芸術的著作権保護により模倣から守られています。 |